うさぎのアート Mao

兎乃 真央 の絵画記録 原画販売のお知らせなど

赤のイメージ 苦しい人、悲しい人へ (メイキング)

こんにちはMaoです。
5/9でGallery IYN【夢色・三原色-赤-】展は終了いたしました。作品をご覧くださいました皆様ありがとうございます(o^―^o)

今回の企画展に合わせて制作した赤の作品。

タイトルは【こころ‐赤色‐】です。

制作の様子。

この作品には、『夢に向かって駆ける』という明るいイメージの中に、『苦しさを抱えて、でも強い心で前を向いている』そんなニュアンスも込めて描きました。

 

赤という色には、心のあたたかさ、愛情、血液が体にめぐって体が健康に生きているという心地いいイメージの他に、血を流す痛みや体をもって生きていること、怒りに燃えてしまう炎のような苦しいイメージも内包しているように思います。

 

私は昨年の秋頃から、メンタルの病気を悪くして苦しい思いをしていました。
元々持病のような感じで向き合っていた物ではありましたが、今回は身近な人が亡くなったり、自分にとって大切な物を失って、目の前が真っ暗になるような感覚になってしまったのです。

 

夫や周りの優しい方たちに支えられて、この作品を描き終えるころにはすっかり元気な状態になっていましたが、絵を描いている期間、心が回復していく様子を感じながら、自分の中にも生き物が生きていこうとする潜在的な強さ(エネルギーのようなもの)、が有ることをひしひしと感じていました。

その強さのイメージは、今回の作品の赤い色に重なっています。

 

 

自分の居場所が無くて、生活に疲弊して、もう消えてしまいたい。

そんな人がいたら、周りに見える重要だと思える様々な事よりも、あなたの心、あなたの存在が一番大切なんだよ。と伝えたい。

 

絵のモチーフとなる『うさぎ』という動物は、他の動物に力で競り勝っていくような強さは決してありません。
でも、他に負けたり時に軽んじられる存在でも、その心と、それを守る体はかけがえがない。美しく大切なものだと思います。

 

今とても弱っているあなたがいたとしたら、苦しい状況でもなんとか前を向こうしている、あなたの『心』を大切に思ってほしいと思います。

苦しさに負けないで、強く、楽しく駆けていけるようになるようになる、明るい未来を願って。